パソコンよりもスマートフォンからのアクセスが多い時代。
スマートフォンがここ数年で急速に普及したことにより、一気にスマホユーザーが増え、いつでも手元にあるというその利便性の良さがモバイルファーストを加速させたように思います。
そんなわたしも朝の通勤時間やスキマ時間には、必ずと言っていいほどスマートフォン片手に新しい情報を探す毎日です。
便利なものってついつい使ってしまいますよね。
モバイルファーストって?
さて今回は、スマートフォンユーザーにはなくては困るといっても過言ではないモバイル用サイト制作の考え方「モバイルファースト」についてお話したいと思います。
まずはじめに「モバイルファースト」という考え方は「スマートフォン用のサイトから制作していくこと」ではありません。
ですが、「モバイルファースト」のことを「スマートフォン用サイトから制作する」といった意味合いで捉えている方もまだ少なくはありません。
「モバイルファースト」というのは「スマートフォン用サイトから制作していく」という作業手法の話ではなく、モバイルユーザーの目線に立ち、本当に使いやすいスマホ用サイトを制作しようというユーザーのニーズに応える考え方です。
もともとの「モバイルファースト」という言葉の定義は、主にWeb開発において、PCサイトに先行してモバイルサイトから開発する手法、またはコンセプトを指す言葉でした。
「モバイルファースト」という言葉が日本でも使用され始めたのは2010年頃。
ちょうどその頃レスポンシブWebデザインの登場に伴い、モバイルサイト制作が注目され始めた頃でした。
今となっては信じられないことですが、2010年より前まではPCからの閲覧を大前提としてサイト設計がなされることがほとんどで、モバイルサイトというのはPCサイトを制作した後にコンテンツを「移行」するという発想が主流でした。
そのため、このようにモバイルサイトの開発・デザインといった設計に重きを置く定義を発端として、「モバイルファースト」という言葉が使用されはじめました。
「モバイルファースト」という考え方は、「あらゆるモバイル端末を使うユーザーの目線に立って、モバイル端末特有のニーズに応えること」を指します。
冒頭で挙げた意味合いを「モバイルファースト」と捉えてしまうとユーザーのニーズとは違った方向にアプローチしてしまうことになりかねないので、「モバイルファースト」でサイトを制作するときにはモバイルユーザーのニーズに応えることを意識してサイト構築に挑みましょう。